五十嵐聖士郎 戸田和敬
7月24、25日に開かれる大阪天満宮(大阪市北区)の天神祭について、天満宮側が花形の「催太鼓(もよおしだいこ)」を奉仕する組織「太鼓中(たいこなか)」の幹部ら3人の参加を禁じたことがわかった。これまで太鼓中の運営を問題視する天満宮側と、太鼓中との応酬が続いていた。天満宮関係者によると、こうした処分は異例という。
天神祭では周辺を練り歩く陸渡御(りくとぎょ)や、約100隻の船が川を行き交う船渡御(ふなとぎょ)などの神事がある。催太鼓は天満宮が任命した若者がみこしの上で太鼓を打ち鳴らす神事。陸渡御や船渡御を先導し、約800人からなる太鼓中が奉仕する。
天神祭を主催する「天神祭渡御行事保存協賛会」と天満宮によると、問題の発端は、太鼓中が2年前に当時の役員2人に対し、祭りへの参加を5年間禁じる謹慎処分をしたことだった。役員2人は、太鼓中トップの総代を選ぶ役員会でなされた説明の内容に疑問をもち、天満宮に直接確認に行っていた。そのことが「ルール違反」とされたためだ。
天満宮側は「説明には事実でない部分があり、謹慎5年間は不合理」と処分の撤回を求めた。だが、太鼓中は撤回に応じなかったという。そうした状況から天満宮側は、太鼓中が祭りに参加できる条件として、横暴な言動が疑われる幹部の辞任▽役員選任手続きの明確化など会則の設定▽毎年の決算報告――の3点を求めた。
さらに、船渡御をめぐる問題も発覚した。
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天満宮側によると、太鼓中は…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル